今日は辛い過去をいつまでも引きずらないようにするために、辛い過去をただの過去にする方法を説明します。
まず、辛い過去をいつまでも引きずってしまう理由を考えてみましょう。
みなさんは感情がどうして発生するのかご存知でしょうか。
テレビを見たり本を読んだりすると喜怒哀楽の感情が込み上げたりすることで分かる通り、感情というのは私たちが日々体験する出来事に伴って発生します。その出来事が珍しい出来事であれば大きな感情が発生しますし、毎日のように経験する慣れた出来事であれば大した感情も発生しないというわけです。
そして、発生した感情は私たちが感じたり発散したりといった「感情の処理」をすることでなくなるのですが、処理をされなければずっと残り続けてしまうのです。この残り続けてしまう「未処理なままの感情」が辛い過去をいつまでも引きずってしまう原因なのです。
●辛い過去から「辛さ」を取り除いてただの過去にする
前述のように、感情は処理すればなくなり処理しなければずっと残り続けます。嬉しい、楽しいといったポジティブな感情は特に問題なく処理されますが、辛い悲しいといった「ネガティブな感情」は、その性質上、なかなか処理されることがないので、ずっと心に残り続けます。
つまり、出来事自体は過去のものであっても、感情自体はずっと現在進行形で存在し続けているのです。
これが辛い出来事を引きずってしまう根本原因です。辛いと思っていた過去の出来事も、それに纏わりついているネガティブな感情を綺麗に処理してしまえば、「そういえば、そんなこともあったなぁ」というただの昔の出来事にすることができ、いつでもどこでも思い出すことができるようになります。思い出しても、辛かったり苦しかったりするといった感情を揺さぶられるようなことがなくなります。
このように、出来事そのものを忘れることは出来なくても、そのことにまつわるネガティブな感情をきちんと処理さえできれば、辛い出来事もただの昔の出来事に変えることができ、毎日を心穏やかに過ごすことができるのです。
未処理なままのネガティブな感情の処理の仕方については、次回のブログで説明します。