今日はネガティブな感情の上手な処理の仕方についてお伝えいたします。
前回のブログで述べたように、感情は体験に伴って発生し、感じたり発散したりなどの処理をすることでなくなります。
ところで、感情は大まかに2種類、「ポジティブな感情」と「ネガティブな感情」に分けることができますが、このうちの喜びや楽しみといったポジティブな感情は、誰もが躊躇なく感じることができるので未処理のまま残ることはほとんどありません。
一方、誰もが味わいたくはないであろう怒りや悲しみといったネガティブな感情は未処理のまま残されることがほとんどです。このネガティブな感情を感じて辛い過去をただの過去に変えてしまおうというのが前回のブログの内容でした。
それではこれから、できれば感じたくないであろう怒りや悲しみといったネガティブな感情の感じ方について説明していきます。
●感じるときの基本 - ”Don’t think! Feel!”
まず最初に基本の確認です。感情を感じるときには、感じることに集中し思考を使った分析などはしないようにします。喜びや楽しみといったポジティブな感情を感じるときのことを思い出していただければ分ると思いますが、分析しながら感じたり味わったりしていませんよね。只々純粋に感情を味わっていますよね。「思考を使わずただ感じる」、これが感情を感じるときの基本になります。
●ネガティブな感情の処理
怒りや悲しみといったネガティブな感情のときにも、ポジティブな感情のときと同じように感じたり味わったりすることができれば何も問題はありません。それができれば未処理のまま残されることがないので、辛い出来事があっても引きずらないでいられます。
しかし実際には、ネガティブな感情をポジティブな感情と同じように感じることは難しいので、ちょっとした工夫が必要になります。
工夫その1 ネガティブな感情を飴玉に例えてみる
ネガティブな感情を感じたら、その感情を飴玉に見立てて口の中で少しずつ溶かしていくイメージをしてみてください。おそらく苦い飴玉になるかと思うのですが、この飴玉がなくなるころにはネガティブな感情もなくなっています。他には粉薬に例えて少しずつ口の中で溶かしてもいいかもしれません。
工夫その2 身体の違和感がある部位をただ見つめる
ネガティブな感情を胸などの身体で違和感として感じることがあります。そういった場合には、その部位をただ見つめます。分析したりせずに、ただひたすら見つめてください。色や形、匂いなど様々な角度から観察するといいかもしれません。そうしているうちに、身体で感じた違和感が消えていき、同時にネガティブな感情も消えていきます。
工夫その3 擬人化する
ネガティブな感情を感じた際に、その感情を擬人化してみてください。そして、その擬人化した感情の声に耳を傾けてあげてください。話している内容がよく分からなくても構いません。大切なことは感情に対してきちんと注意を向けるということです。話を十分に聴いてもらった感情は自然と消えていきます。
●ネガティブな感情を処理するときの注意
ネガティブな感情のなかには、時に、嵐のように荒れ狂っているものがあります。そのような感情を引き出してしまった場合には、感情の渦に巻き込まれてしまう前に速やかに逃げてください。感情の渦に巻き込まれても、感情が処理されて消え去るということはないので、ただ辛いだけで終わってしまいます。
後日、改めてチャレンジしてみるか専門家の手を借りて処理してください。
本日はネガティブな感情の処理の仕方について書いてみました。
みなさまが毎日を心穏やかに過ごすことができるのように願っております。